正直な体/短編
ベンチに座り込むと、先輩の隣に座る形になった。
「……あいつの事嫌いなの?」
「嫌いとかじゃなくて、苦手」
嘘。大嫌い。
「顔に『大嫌い』って書いてるよ?」
う゛ーι
「てっきり二宮さんが好きなのは、佐藤かと思ってた」
「なんでι」
先輩は昨日みたいに口の前に手をあてて前を向いた。
距離の近さを感じてしまって全身熱くなった。
「……俺ね、ずっと」
「好きでした!!先輩!!文化祭の時からずっと見てました!!」
言っちゃったぁ
勢いとは時に怖いものだったりする。(笑)
笑えねー!!!!(怒)