正直な体/短編
「おーい待ってぇ」
「佐藤、やめろって」
公園グランドが見えなくなって、走るのをやめた。
先輩の姿が頭から離れなくて、いまだに全身熱い。
先輩は、あたしの大嫌いなサーフ系卒業生グループの1人だった。
うちの学校は校則厳しいから、サーフ系卒業生はちゃんとしてたんだけど、悪目立ちしてて、その時から大嫌いで
文化祭の時、あたしは部活の発表の用意で、楽器を運んでたんだけど
「重くないの?持ってあげようか?可愛いね?遊ばない?」
どっちだよバカ
サーフ系卒業生に絡まれてた時
「邪魔すんなって」