正直な体/短編


助けてくれたのが先輩で




この人もきっとサーフ系バカ卒業生だと思ってたから




思わぬギャップで恋してしまったんだ。




それ以来あたしは先輩が大好きで

想いを伝えないまま先輩は卒業していった




だからまた会えたなんて奇跡。

また助けてもらえたのも奇跡。



嬉しくて気分も良くなって帰った。




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塾の時間。

サーフ系卒業生が卒業した今。



春休みという春期講習の真っ只中なわけで、受験生真っ只中というわけだ。




皆が桜祭りを楽しむ公園グランドを横切って塾に向かった。




キキィィィィ!!



なんだこいつぅ!?




自転車の後ろの鉄にしがみついて前進を許さないのは、サーフ系卒業生だ






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