正直な体/短編


あたしに圧倒された佐藤先輩が、自転車を離したすきにあたしは塾へ逃げ込んだ。



そんなメアドあってたまるか



フンッと鼻で笑っていたら、塾の扉が開いて、微笑を浮かべた塾長が仁王立ちしていた。



「何分遅れてんだ!!授業終わったら補習」


「ごめんなさいー!!」




――――
――


証明20問はさすがにキツくて、ヘトヘトになりながらゆっくり自転車をこいだ。



ヴ―ヴ―……



「?」



携帯がバイブレータで揺れて、メールがきたことを知らせた。



from:佐藤
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なんで――――――――――!!?



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