正直な体/短編


証明のことや、メールのことで気分は落ちていくばかり。



「……はぁ」


「佐藤になんかされたの?」



!!!!



隣から声が聞こえてギョッとして見たら、全身一気に熱くなった。



「先輩」


「何?」




やー、もぉ神様ありがとう!!




「何でもないです!!」




顔を見られたくなくて俯いた



「……そっか」



ボソッと呟いた声が体全身に響いて、熱を帯びる



こんなに好きなんてバカみたい……



「二宮さん」


「何で名前……」




顔を上げると、先輩はニッと笑った



「ずっと知ってたよ」




夜でよかった。あたしの顔赤いの、見せられないよ。





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