イイオトコ☆ ツメアワセ
「みんなそろそろいいかしら?」

パンパンと手を叩き百合子先輩が作業を開始する合図を送る。

メンバーは気を引き締め企画の提案をあげていく。
百合子先輩いわく企画部は斬新なアイディアと誰も真似できないオリジナリティが必要との事で、
真奈美や私達がどれだけ
無駄話をしていても怒らない。

最初は百合子先輩は優しすぎるのではと思っていたが、妄想や私達のたわいもない話が、斬新なアイディアに繋がるのだとなんでも仕事にプラスに繋げる事のできる素晴らしい人だ。

多恵先輩も後輩達の立場上意見しにくい雰囲気を無くし、気になる事はなんでも言いあえる環境を作ってくれる。

その関西弁独特の親しみやすさで後輩達もいいアイディアを出しあえる。


真奈美も仕事では真面目すぎるくらい几帳面で、間違いなどをすぐに訂正し、出された意見を上手く一つにまとめていくのが得意だ。


それぞれが個性をぶつけ合い先輩後輩の礼儀は弁えども、意見の出し合いは遠慮しない。


そんな自分の職場が誇らしく感じる。
一年前に比べ真奈美も生き生きしているし、企画部に来て本当によかった。
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