ヘンゼルとグレーテル?


半分の瓦をヘンゼルに任せて、グレーテルは煙突によじ登りました。

スポンジケーキの煙突から、わたあめの煙が立ち込めます。


グレーテルは、煙突はおろか、出てくるわたあめまで、次々に食べてしまいました。



「魔女様、どのタイミングで出ていきますか?」


助手が耳打ちすると、魔女は言います。


「まぁまぁ、お待ちって言ってるじゃないか。

このお菓子を全て食べられたとしても、まだ家の中に、山のようなケーキが用意してあるんだからね…。

今夜はディナーになりそうだね…。
ヒヒヒヒヒ…。」


< 9 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop