先生愛!~もう1つの片思い~
★happening1~出会いは突然に~
俺、参上。
「尾上先生、明後日午前9時から、複雑骨折の患者さんのオペ入りました。」
「了解。」
用件を伝えると軽く頭を下げ、看護士が部屋を出て行った。
今日も爽やかな朝―――
優しい日差しが沢山差し込んでくる、この病院の一室で
朝からカフェラテを飲むのが俺の日課であり、俺の1日の始まり。
「なになに……明後日の9時からオペ、追加ね…」
スケジュール帳に、カフェラテ片手にメモをする。
「今日もいい天気だ。」
窓の外を眺め、今日も快晴の青空を拝む。
う―ん、と伸びをした。
最高の1日の始まりだ。
俺は尾上大輔(オノウエ ダイスケ)。
28歳の新米医師。
日本白山協会病院に勤務する、整形外科医。
今年でこの病院に勤めて1年になる。
やっと、慣れてきて
整形のオペにも参加するほどになった。
仕事も軌道に乗り、絶好調だ。