先生愛!~もう1つの片思い~
回診を一通り終え、
部屋に戻る。
と、思いきや。
自分でも知らない間に、待合室の階に来ていた。
彼女に、会えるかと…思って…。
俺って本当、馬鹿だよな。
自分で自分のこと、おかしくてしょうがないし。
でも、本気で彼女に会いたいと、
心の奥のどこかでまだ、欲しているんだ。
俺は別に用もなく、
受付の前をうろうろとした。
とはいえ、確か彼女の診察は1時過ぎに組まれていたはず。
まだ昼の12時すぎ。
いるわけないか…
1人焦っていた自分を落ち着かせて、部屋へと一旦戻ることにした。