先生愛!~もう1つの片思い~
コンコン
「失礼します。」
会議室のドアを開くと、前田先生がいた。
「おっ!尾上くん、助かった!!
明日重要な会議がここで行われるんだが、会場整備をしなくちゃいかん。
書類もまとめなければいけないし、手伝ってくれ!!」
「分かりました。」
椅子や机並べから、プロジェクタの準備なども行った。
――書類整理を終えた時には既に、5時近くなっていた。
もう彼女帰っちゃっただろうな…
気付くともうこんな時間。
別に会える保証があったわけじゃないのに、やけに凹む、俺。
「尾上くん、ありがとう、助かったよ!
もういいよ。
この書類だけ部長に渡しといてくれないか?」
そういって書類を渡された。
「分かりました。お疲れ様でした。」
そういって俺は会議室をあとにした。