先生愛!~もう1つの片思い~
プルルル…
プルルル…
呼び出し音が耳元で大きく響く。
いいんだよな?これで。
俺の結論は間違ってないよな!?
だんだん不安になってきた…かも…
その時。
「はい、もしもし。」
部長が電話に出た。
「こんばんは。尾上です。」
「あぁ!尾上くん!どうしたんだね?携帯からかけてくるなんて。」
「今日頂いた、お見合いの件でご連絡しようと思いまして。
…お見合い…受けようと思います…。」
静かに言い放った。
「本当かね!?尾上くん、それは本当かね!?」
受話器ごしに明らかハイテンションな部長の声が耳に届く。
「はい。是非お願いします。」
これで良かったよな…。
「あぁ!良かった!!
じゃあ早速だがね、2週間後の土曜日に、会ってほしいんだ!!詳しい事はまた報告するよ!
相手の方もきっと喜ぶさ!
尾上くんもきっと相手の方を気に入るはずだ!!
では、また連絡するよ!」
「わかりました、では失礼します。」
俺は、これで一歩踏み出したんだよな…?