先生愛!~もう1つの片思い~
「そんなに緊張せんでいい。尾上くん。」
そういって、肩に手を置いたのは、部長。
私の付き添いをしてくれるのは、部長だ。
「はい…何せ初めてなもので…。
ありがとうございます。」
大きく息をついた。
その時、
「お~い!すまない!
待たせてしまったね!」
大きく手を振りながら小走りでやってくる男性が1人、
そしてその後ろを、着物を身にまとい、小さな歩幅で歩いてついてきている女性が1人。
俺と部長は、立ち上がった。