先生愛!~もう1つの片思い~
担当医だ、と言うことを告げ、とりあえず変態の疑惑は晴らせたようだ。
しかし…
聴診器を当てようとした俺を、まだ納得いかない顔で制した。
その上、
どれくらいいたのか
とか、
起こしてくれたら良かった
とか、色々言ってくる始末。
その1つ1つの拷問に冷静な顔をして答えるのに必死だった。
別にっ…やましいことはしてない…けどさ…
何故か無性に、焦っている。
キョドっている。
しっかりしろ…俺。
何とか、無事に心音をききおえたが、彼女は何だか不機嫌そうな顔。
早速嫌われちまったか……。
それにしても、こいつ…百面相だな…。
怒ったり、驚いたり、笑ったり…
そんな彼女を見て、もっと表情の変化がみたいと思い、少し、意地悪がしたくなった。
俺にしょうもない遊び心が1つ、芽生えたのだ。