先生愛!~もう1つの片思い~
俺は急いでエレベーターに乗り込み、二階のボタンを押した。
いや、待てよ。
尻餅をついた途端に、頭にまで振動が伝わって、どうにかなってしまったのかもしれない。
柊しおり……?いや、バカな。そんなはずはない。
まして、あの女性は、白衣だった。間違いなく看護師だ。
彼女は、まだそんな年齢ではないはずだ。
いや……待てよ……??
俺は左手を折り曲げて、彼女が退院してからの年数を数えた。
……あり得ない話ではない……な……。
いやいや、落ち着け、俺。どうかしてるな。
二階について、扉が開いたと同時に俺は前へあるきだした。