先生愛!~もう1つの片思い~

日が傾いて、もう外は薄暗くなってきた。
冬が終わり、だんだん日が長くなってきてはいるとはいえ、やはりまだまだである。
俺は、自室でパソコンと向き合っていた。患者の手術予定などのスケジュール調整をするために。

もうこんな時間か、と、椅子から立ち上がり、んー、と伸びをした。

その時、

コンコン。

ドアを叩くおと。


「はい、どうぞ。」

俺は、白衣をパッと手で払ってシワを伸ばしながらいった。

ドアの開く音がして、入ってきたのは、浅田主任だった。


「失礼します。」

折り目正しく、主任は、一礼して、中へ入ってきた。

「午後にお話ししていた件です。誰か一人助手に呼びたいという話。向こうの主任さんと話をさせていただいたところ、こちらの方を、先生の助手に、どうか、とのことで……」

そういって、一枚の紙を渡してきた。














「柊……しおり…………」










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