先生愛!~もう1つの片思い~
しかし、ここで浮かれては、ならない。
軽く深呼吸して、俺は、
「あぁ、よろしく。」
とだけ、答えた。
一瞥をし、すぐにくるっと向き直し、机の上にあった書類のコピーを早速頼むことにした。
俺の気持を悟られてはならない。
仕事詰めだ。仕事詰め。彼女にもみっちり、働いてもらうぞ。
よし、っと、俺は固く決心し、彼女の方に再び振り返った。
「この書類があと数部ずつ必要だ。今からこれをコピーしてきてもらえるか?」
と、いう俺の言葉に彼女は無反応だった。
「お、おい…聞いてるか?柊さん……??」
困ったな。どうやら聞こえてないらしい。
彼女の顔を覗き込んで、もう一度言った。