先生愛!~もう1つの片思い~
ヤバイ。
これこそ、背水の陣。
「先生…。」
彼女は、俺を見て、呟いた。
頭は、パニック状態。
まずい、なんとかしないと。
気持ちばかり焦って、言葉が出ない。
「俺が忘れると思うか…?お前の事を…」
おい!
「俺の患者だった。俺の、担当患者だった。」
おいおい!
「柊しおりさん。病名も分かる…。それに…俺は…一日もあなたを忘れはしなかった。俺の、好きな人だから。」
おいおいおい!!何言ってんだ!?俺。
口が気持ちと裏腹につらつらと動いてしまう。
俺の本音をつらねてしまう。
あああもうどうにでもなれ!!
もはや俺は、一貫の終わりだ。
背中一面に嫌な汗をびっしりかいた。