先生愛!~もう1つの片思い~


あれからちょうど一週間がたった今日。
この上なく青く透き通った青空に、太陽が我が物顔で横たわっていた。白い雲が綿菓子のように、ところどころその青を埋めているところが、絶妙なコントラストで、胸がふるえる思いをかきたてる。

今日も変わらず病院へ出勤ーー午後からはオペが入っていたかな。打ち合わせだったかな。
俺はエレベーターの『上』向きの矢印のボタンを押し、目の前の扉が開くのを待ちながら予定を頭の中で思い返した。
あまり鮮明に時間まで思い出せなかったため、部屋へ行ってからスケジュールを確認しよう、と決めた。


ちょうどエレベーターの扉が開き、颯爽と乗り込んだ。




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