先生愛!~もう1つの片思い~


打ち合わせは、予定より少し長引いたが、無事終わった。
様々な事態を想定して、話し合いが行われたため、密に流れを詰めることができた。


部屋を出て、廊下を歩きながら、窓から見える外の景色に目をやる。
もうすっかり日は落ち、暗く染まった世界に、車のライトやネオンが街をきらびやかに彩りあげていた。


もう今日は早く上がっていい、といったのだから、もう彼女はいないだろうな……。
また明日、か……。
昼自分が彼女に言った言葉を軽く後悔しながら、彼女のいない診察室へ足を向けた。


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