先生愛!~もう1つの片思い~
彼女の傍らに置いてある、1つの椅子。
座って欲しそうにしてたから…
正直にいえば…
彼女と、喋りたかったから…?
とりあえず、腰を下ろした。
はぁ。
勝手に、長い溜め息が出る。
何だかとても安心するんだよな…。
沈黙も気まずいし、俺は唐突に彼女に質問した。
部活の話とか…。
でも話が苦手な俺は、すぐにネタ切れ。
だって、患者とかにこんな話自分からしたこと、ないし。
沈黙がこんなに嫌なものだとも、初めて思った。
でも俺にとっては、幸せなひとときだった。
例え短時間であったとしても。
退院予定日は明日。
まあでも…傷もまだ治ってないだろうし、まだ縫ってない残りの所もあるし…
退院は延ばすかな…
そう思いながら、立ち上がり、
「明日からリハビリしていきましょう。」
と明日退院すると思っているであろう彼女にとっては、意味深だと思われる言葉を残して去った。
ヤバい…ルンルンだ…。
最近の俺は、病気。