先生愛!~もう1つの片思い~
「まあ…食べ過ぎは良くないですよ。」
動揺しているのがバレないように、忠告だけした。
彼女はしめしめ、と言わんばかりに鼻歌を歌いそうな勢い。
俺は、俺の特等席に座った。
彼女の横の椅子…
それは俺だけの、特等席。
彼女の横に、毎晩座るのは俺の日課。
彼女に癒やしてもらうためにな。
溜め息をついた俺に、彼女は
いつも先生、疲れてるんですか?
なぁんていう。
実質は疲れてはいるよ?
今日も午後からずっとオペだったし?
でも、君といることは苦痛じゃない。
むしろ、快楽だ。
そんな風に考えていた俺は、そんな風に声をかけてくれた彼女についつい、
ここにくると、安心するからかな?
と口走ってしまった。
俺の鉄の仮面、もう使いもんになんないや…。
気がぬけると、つい彼女への本当の気持ち…本音が出てしまう。
ヤバい…彼女が好き。