先生愛!~もう1つの片思い~
そんな俺を尻目に、彼女はぷぅっと膨れっ面。
顔を真っ赤にして。
可愛い。
ヤバいくらいに。
俺の意地悪スイッチは、敏感に反応し、スイッチON。
「顔が赤いぞ?熱でもあるのかな…」
そう言って、彼女のおでこを触る。
出来れば、俺のおでこを彼女のおでこに持っていきたかったが…
さすがに俺にも理性はある。うん。
大丈夫ですっ!
と、弁解するその反応を見て俺は楽しむ。
全く、自分でも性格歪んでるとは思うよ?
でもやめらんない。
やめる気もない。
「そうですか?なら良いですけど…足の痺れとか感覚がないとかもないですか?
また何かあったら言って下さい。あと…明日,整形の部屋が空くので,移動してもらいましょうか。その方が僕も立ち寄りやすい。」
と言った。
彼女はやっぱり今更部屋を変わるのは嫌かな?
どう思うだろう?
やっと慣れてきた頃だろうけどな…。
「詳しくは,また明日朝,報告しますね。」
とりあえずそう言って、カーテンを閉めて出て行った。
俺の最高のリラックスタイム、終了。
明日も夜は、同じ様に特等席に座れると思っていた。
また明日も幸せな1日が…。
次の日、何が起きるかなんてまだ知らなかった、俺。
呑気だった。