先生愛!~もう1つの片思い~
会議は少し長引いたが、無事終了。
次のオペする患者さんについて、の話だった。
ん~、と伸びをして会議室をでる。
その時、
「尾上君!!」
後ろから呼び止められた。
荻田部長だ。
「最近どうだね?あの患者さん。」
俺の横に並ぶ。
「あぁ…柊さんですか?…今の所、順調です。リハビリもしてもらってますし。」
「そうか。それは良かったよ!彼女を、頼んだよ。」
そう言うと荻田部長は足早に去っていった。
彼女を頼むぞ…か…。
彼女の義父さんにも言われてみたい…
何考えてんだ…俺。
頭を横に振った。
もう、夜に近い。
そろそろ彼女の所へ行くか~!!
元気を彼女に、チャージしてもらいにいこう!
もはや、彼女の所へ行くのは日課でもあり、1日仕事を頑張った俺へのご褒美でもある。
足取り軽く、エレベーターの外科病棟の階のボタンを押す。