先生愛!~もう1つの片思い~
は?!
あまりの予想外の出来事に、俺は思考停止。
誰だ?こいつ…?!?
いつもの俺の特等席に、許可もなく座りやがっている男。
しかも軽く会釈しやがっている。
ほらっ!立て!!立て!!!
早くっ!!!!
そこは俺だけの特等席だろうがっ…!!
そんな心の声が届く事もなく。
チーン
心の中に虚しい音が鳴り響く。
とりあえず、その得体の知れない男に
「どうも。」
と挨拶をした。
誰だ?!
こいつ?誰だ?!
あなた誰ですかね?!
初対面の相手に聞けるわけNAI、NAI。
彼女の方を見て、誰なのか答えを求める。
誰?!
誰?!?
でも彼女にもそんな問いかけが届く事もなく…
1つの考えが、頭をよぎった―――。
こいつ、彼女の、彼氏か?―――