先生愛!~もう1つの片思い~
んっ…
痛い…
首をゆっくりと持ち上げる。
どうやら寝てしまっていたようだ。
首をうなだれて寝ていたせいか、首を起こすのにも一苦労。
激痛が走る。
ってか今何時だ…?
腕時計に目をやる。
6時?
あれ?夜の?!
だって外は真っ暗だし…
今くらいの季節なら夜の6時だとまだ明るいはずなんだが…
それに…書類書いてたの夜の6時過ぎてたよな…
あれ!?
何でだ?!
夢か…?
顔をつねってみるが、痛い。
夢じゃないようだ。
って事は…今…朝?!
朝まで寝てしまってたのか!!
家にも帰らず…。
あぁ…何てことだ…。
それにしても暗い朝だな。
椅子から立ち上がり、伸びをして窓辺に近づく。
しとしとと、冷たそうに雨が降っている。
だから暗いのか…
ようやく理解できた。
まるで俺の心の中を表しているかのようだな…。
この暗くて重い感じ。
天気までこうだと、余計落ち込みそうだな…
窓辺で溜め息をついた。