先生愛!～もう１つの片思い～

―――手術無事、成功。




16時を回って、ようやく終了した。







服を着替え、自分の部屋に戻るつもりだったのに…







着替えを済ませた後の俺の足は、
俺の部屋ではなく、彼女の部屋へと進んでいた。






目をつぶってでも通えるようになった、道筋。


沢山俺の足跡がついてるんだろうな、この廊下は…。






ﾌｯと笑って、悲しくなる。







駄目だ。
このまま俺の足の思うようには進めない。



必死できびすを返し、もと来た道を戻った。







無意識でいると階が違うのに勝手にきてしまうくらい、
戻るのに精一杯になってしまうくらいに
この道のりを歩き覚えてしまったんだな、
と思うと、胸がえぐられたように苦しくなり、痛み出す。