悪のカリスマ達
第11回
「デルザー軍団」
登場作品
:仮面ライダーストロンガー
仮面ライダーが戦って来た悪の組織の構成と言えば
首領>幹部>怪人>戦闘員
という具合なのですが、このデルザー軍団は違います。
それまでストロンガーが戦っていた組織「ブラックサタン」を乗っ取りつつ崩壊させたジェネラル・シャドウという幹部(雇われ幹部だった)が、元々自分が所属する組織を率いて攻めてきたのです。
派遣社員が企業買収をするようなモンです。
で、このデルザーは怪人が存在せず、
幹部>戦闘員
というシンプルな構成。
ストロンガーを倒した奴が軍団のリーダーになれるという条件で、幹部クラスの敵が毎回ストロンガーに戦いを挑むという展開でした。
ただでさえ仕事ができる中堅社員に、「この仕事ができたら昇格」というノルマを出すようなものですから、これでやる気を出さない奴はいないでしょう。
無論、毎回ストロンガーを苦したのは言うまでもありません。
悪の組織でありながら、経営学においては現代の企業にも見習っていただきたい精神を持つという珍しい組織でした。