悪のカリスマ達
第14回
「フレディ・クリューガー」
登場作品
:エルム街の悪夢シリーズ
スプラッターホラー映画に欠かせないのは、正体不明の殺人鬼。
従来、「13日の金曜日」シリーズのジェイソンをはじめ、殺人鬼は暗がりから突如現れて犯行を行うのがパターンでしたが、フレディは毛色の変わった殺人鬼で、
「夢の中に現れ、夢の中で彼に殺されると、その夢を見ている者も死ぬ」
…つまり
「寝ない(夢を見ない)限り襲われることはない」
作中で主人公達はそれに気付き、寝ないように努力するのですが…まぁそれは無理ですよね。
夢に現れるフレディの姿は、汚い山高帽に赤と緑の横縞セーター、皮膚は焼けただれて左手に鋭い爪のついた手袋をはめている…といった格好。
初期のシリーズでは、この爪で相手を切り裂くのが主な殺害方法でしたが、後期シリーズでは「夢の中は何でもあり」的な感じになってしまって、恐怖感よりもCGや特撮がふんだんに盛り込まれたバラエティー性が目立ってしまいました。
フレディ自身が少々コミカルな性格なので、仕方ない…のかなぁ?
なお、毎回フレディと最後に対決するのは女性というのもこのシリーズの特徴です(一部例外あり)。