悪のカリスマ達
第3回
「ガイゾック」
登場作品
:無敵超人ザンボット3
ガイゾックとは、地球にやってきた異星の組織。
彼らの目的は地球の「侵略」ではなく「完膚なきまでの破壊」でした。
過去にガイゾックに滅ぼされたビアル星から地球に逃れてきたビアル星人の子孫・神ファミリーがガイゾックに立ち向かうのだが…というストーリー。
ガイゾックは本気なのか遊びなのか分からないほどの脱力ぶりにも関わらず、その作戦は人間の心理を突いた卑劣極まりないものばかりでした。
その最たるものが、中盤に登場した「人間爆弾作戦」です。
誘拐した何人もの人間に爆弾を埋め込み、誘拐されていた時の記憶を消して社会に帰す。
その爆弾は突然無作為に爆発するようにセットされているが、爆発自体は小規模なもの…
しかし「ひょっとして今、隣にいる奴が爆弾じゃないのか?」と疑念を抱かせて、人間同士の信頼関係を崩壊させるには十分過ぎるほどの効果をあげた。
そして最終回…
ガイゾックが地球に来た真の目的が明かされます。
ガイゾックのボスはコンピューター端末に過ぎず、文明を持つ星を監視するのが役目だと言うのです。
地球の文明が武器を産み、やがて宇宙の平和を脅かす危険な存在になったと判断したため、その文明を滅ぼすプログラムによって活動を開始したのでした。
コンピューターは最後に主人公に問います。
「何故、我に戦いを挑んだ?
地球の生き物に頼まれたのか?
他の生物を滅ぼし、仲間同士で殺し合う人間という生き物は、お前の家族や親しい友人達を犠牲にしてでも守る価値があったのか?
お前は勝利者となった。
だが地球で感謝している者など誰一人居るはずが無い!」