four leaf clover ~恋人になったお兄ちゃん~
そして土曜日。


祐輔と私は動物園へ行った。


「久し振りだね。」


「そうだな。」


私達は付き合ってた頃と変わらなかった。


そう嫌いになって別れたわけじゃないから。


「ねぇねぇ、あの猿達寒そう。」


「でもくっついていて可愛いな。」


「そうだね。」


「じゃあ俺たちもくっつく?」


「や~だよ!」


「ケチ。」


なんて冗談なんか言ったりして。


やっぱユウスケと一緒にいると楽しい。


「あっ、ライオンだぁ。」


「寝てるし。」


「寝てると可愛いね。」


「そうだな。」


「ユウスケみたいにいびきかいてるかもね。」


「俺いびきなんかかかねぇし!」


2人はずっと笑っていた。


何だか私達は数ヶ月前にタイムスリップしたようだった。






< 11 / 101 >

この作品をシェア

pagetop