four leaf clover ~恋人になったお兄ちゃん~
私はユウの隣で静かに本を読む。


ユウは真剣にノートに何か書いている。


そんなユウを時々横から見る私。


横顔も格好良いんだな。


そんな事をしていると、すぐに4時を過ぎる。


4時半ぴったしに、ユウは勉強を止める。


それを見て私はユウに貰った栞を本に挟む。


今ではそれが暗黙の了解。


そして途中の駅まで一緒に帰る。


その毎日の繰り返し。


土日は今は逢わない。


たまに「何処か行く?」なんて聞いてくれるけど、


今は行かない。


我慢する。


ユウにはあまり無理させたくないから。


今ユウは大事な時。


図書館で少しでも一緒の時間をすごせる。


それ以上のわがままは言わない。


それだけで幸せなはずだから。


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