four leaf clover ~恋人になったお兄ちゃん~
「今ね、ユウと友達のレイコさんが2人で歩いてた。」


「だから何よ。ただ一緒にいただけでしょ。」


「レイコさんね、ユウの事好きみたいなの。」


メグは大きなため息をついた。


「でも、ユウ先輩はメグが好きなんでしょ!」


「そうなんだけど・・・レイコさん私なんかより綺麗だし大人っぽいし。」


私自分に自信がなかった。


子供っぽい自分に、大人の綺麗なレイコさん。


「もう!そんなに心配なら先輩に聞けばいいでしょ!」


「そうだけど・・・。」


聞けないよ。


聞くのが怖い。


「メグなら大丈夫だから!気分転換に何か食べに行こ!」


大丈夫。


そんな言葉が私を少しでも不安を小さくしてくれた。


「うん、そうだね。ありがと。」


そういって、私とメグはさっきの通りまで戻った。


そして結局、2人の事は1回見ただけで、それ以上見かける事は無かった。








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