わたあめ―kimi to hajimete―

お盆の出来事



「それにしても…」

アキが買ってきたシェイクを飲みながら話かけてきた。

「なに?」

「あの作戦ってスゴいよね」


「和君様々だよね!」

「お前ら以外には
使わねーけどな??」


ここは私とアキの住む部屋。
和君が遊びに来てるの♪

作戦は無事?に成功した。駅で襲われてるところを和君の知り合いの方々が助けに入ってあの男たちを連れて行った。


「カノ、次からはちゃんと相談しろよ?」

「そうだよ。
もう事後報告は嫌だからね!」

「うん、ごめんなさい。」

私が謝ると2人は笑顔で頷いた。


「さて、カノは盆どうする?」


――行くか?

目が言っている。

ゴメン、和君。
私は……

「ここでゴロゴロしてる。」

「そうか……。」

「カノ………」

「アキは家族と田舎だったよね?」

私は無理矢理笑顔を作る。

「あ、うん。
カノ、1人で平気??
やっぱり私も…」


「大丈夫!
家族水入らず楽しんできなよ!」


「…分かった。
なにか、あったら言ってね?」


「はいはい(笑)」


「ところで、カノ。」

「なに?和君。」

「あれから、神田とは…」

「番号は削除済み。」

「そうか…。いいのか?」

「なにが?あいつだって
危ない目にあってるんだからもう関わってもこないでしょ。」


私も関わりたくないし…
< 104 / 237 >

この作品をシェア

pagetop