わたあめ―kimi to hajimete―
ガタッ
図書館に行こうと思って席を立った。
早くこの場から立ち去らなきゃいけない。
そんな気がしてならなかった。
教室を出た途端聞こえてきた声
「なにあれー」
「なんかウチらが追い出したみたいじゃん」
「ハルぅ 怖かったよぉ」
(気にしない、気にしなければいいんだ。)
そう自分に言い聞かせている自分に嫌気がさしながら目的地に向かう足を早めていった
この学校の図書館は何故か四階にある。
遠いし階段がキツい
でも、一番高い場所にあるからか空に近い感じがしてお気に入りの場所だ
図書館には遠いからか生徒はめったに来ない。
ガラガラ―
最初に目に入るのは新刊コーナー。
その裏にはソファがあって私はよく寝てしまう。
予鈴が鳴ると起き上がり教室に戻ってH.Rに向かう。
これが私の日常だ。
だけど、
この日はいつもと違った。