わたあめ―kimi to hajimete―


「……ん………」

ここは…どこ??

「起きれるか?」

誰……?

「熱がまだあるな…
まだ寝てろ。」

分かった………。

私はまた、意識がなくなっていった……。





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「ん―――!………ったた!!」

体中が痛い……。

コンコン。

「どーぞー」

「起きたか。
飯持ってきた。」

「ありがとうございます。それで、あれから何日経ってますか??」

「熱が完全に下がって回復したら教えてやる。
今は飯食って寝て傷治す事だけ考えろ。」


「はぁ……。」


あれから何日経ったんだろう。この人は何者だろう。
とりあえず、「主(あるじ)」と呼べと言われたから呼んでいる。


「熱は……7度か。
明日、日付を教えてやる。
その後のことは自分で決めろ。
協力はしてやる。」



「明日……。」


明日からどうすればいいんだろう。



「今は、悩むな。
明日決めろ。」


「………はい。」


そうだ。
今は考えるのをやめよう。
明日、明日考えよう。



「それで………今日は、」

何をすれば……??

「今日は家中を歩き回れ。
ただし、無理はするな。」


目が覚めてから、主は1日に1つ、必ず何をするかを言う。少なくとも既に8つはしてるから8日経っている。


私はご飯を食べるとすぐ家中を歩き出した。
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