わたあめ―kimi to hajimete―


本気で泣きたくなった。
どうせ、ここには誰もいないし。



突然メガネが近付いてきた。
カチャとはまってきた。
戻ってきてくれたことが嬉しくて思わず、



「ありがとう。」

微笑でいた。






すると、頭に温かなものが触れてきた。
ぎこちなかったけど
心地よさに顔が綻ぶ。

アキだと思った。
心配してきてくれたのだと


だから―。


「アキ……。」




そして深い眠りに落ちていった―。





キーンコーン……
予鈴が鳴る。



目うっすらと開けると白い……シャツ……???



頭の方には温かなぬくもり。


(撫でられてる…??)


手を頭にあるぬくもりに伸ばして掴んでみた。

(大きい………手??)


手っ?!
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