わたあめ―kimi to hajimete―
ガバッッッ!!!
飛び起きて横を恐る恐る見ると……
ここが学校であることも完ッ全に忘れて目を見開いて目の前の人物を凝視してしまった。
(なんで、いるんだろう。)
「おはよー橘さん♪
よく寝てたよぉ(笑)」
(………ん?よく寝てた?……)
「今………。」
「9時だよ。」
(一時間目始まったのか…
サボろう。)
途中から行くのは気まずいし。などと言い訳を自分にして、目の前にいる神田春哉をみる。
なぜ居るのか、授業にいかないのか、いつから居るのか、模索している間もずーっとこちらをにこにこと見ているこいつになぜか
腹が立った。
なんで起こしてくれなかったんだ?!
起こしてくれたら貴重な読書の時間も授業も出れたのに!!!
表情で分かったのだろうにこにことした顔は崩さないまま、こいつは訳わかんないことを口にした――