わたあめ―kimi to hajimete―


「カノ、そっち一口頂戴!」

「いいよ!それ一口頂戴!」

「「あーん♪」」

あの昼休みから早1ヶ月。私がお弁当を1人で食べるということがなくなった。月・水はアキと2人で、火・木は神田と2人で、金曜日は3人で食べている。

「……仲良すぎだから」

「「仲良しだからいいの!」」


「……ハモるな(苦笑)」


「ところで2人ともホントにいいの?」


「「何が??」」


「噂になってるよ?」

そう、2人が金曜日にいなくなるから内緒で付き合っているなんて噂が今、学校中で囁かれている。

ちなみに他の日にいなくなるのは他の友達と食べているんだろう。らしい。

「私はいいよ。
否定するの面倒だし。」

「俺も。」

「そんなもんなの??」

「それに、カノの心配してることもこれで消えるしね!」

「アキ……」

大好き―

「私も大好き〜♪」

「あれ…口にだして…」

「ううん!
そんな感じがしたの!」


「神田君は??」

一応、聞いておかないと

「俺?むしろ助かる……」

「なんで??」


「ハル、モテるからね(笑)誰かと付き合ってる人に告る女の子はめったにいないもんね♪」


「そういうこと(苦笑)」


「モテるのって大変なんだね…」


「……橘さんて、告られたりしたことないの??」


「ない。ずっと今みたいな学校生活送ってる。」


「そうなの??
アサキなんで視線逸らしてんだ??」


アキ??


「別に〜♪」


変なの……
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