わたあめ―kimi to hajimete―


「あはは…っ!
成る程ね〜ドンマイ(笑)」

「笑いすぎですよ…」

あの後、2人ともずっと謝りっぱなしだったし。

「それにしても、普通は、
綾乃ちゃんが悲鳴あげるのでは?」

マスターが話に加わってきた。

「叫ぼうとする前に
矢野さんが固まってしまって……(苦笑)」


「まぁ、矢野君だしね(笑)」

確かに、矢野さんらしい反応だったな(苦笑)

あ、もうバスが!


「すいません。
お先に失礼します。」


「はい、お疲れ様〜」

「綾乃ちゃん。またね!」


「お疲れ様でした!」


急いで店をでて、走り出したところで誰かに名前を呼ばれた。


「綾乃さん!」


「あ、矢野さん……」


時間ないのに…

「何でしょうか??」

「送ります。
乗ってください。」

「いえ、バスがあるんで…」

「乗ってください。
その……お詫びです。」


いいって言ってるのに…
乗らなかったらまた気まずくなるのかな?
それは嫌だな…。


「分かりました。
じゃあ、お言葉に甘えていいですか??」

「どうぞ」




後で和君に迎えに来てもらわなきゃ…
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