わたあめ―kimi to hajimete―


「橘さんてさ、メガネ外したら可愛いんだね♪俺、見とれちゃった(//.//)」





………はぁ……?
意味、ワカンナイ。




「メガネ……外したの?」


「ウン!でもすぐ戻したよ。」


(じゃぁ、さっきのは夢じゃなかったの?!)




顔が熱くなるのが自分でもよく分かった。





「あのさ、さっき読んでた小説って………えっ」




私は図書館を足早に出て行った。とにかく走っていた。



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気づいたら近くの児童公園に来ていた。

誰もいない。
ベンチに座って息を整えてメガネを外した。
このメガネに度は入っていない。ただ顔を隠すためにつけているのだから。


(もう、今日はサボりたい…。
でも鞄学校だし;)



「ねぇっ!今日サボるの?!」


今一番聞きたくない声が聞こえてきたと思ったら目の前に神田春哉がいた。
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