わたあめ―kimi to hajimete―


「和君は何か買うの?」

「あぁ、これ。」

プレートのネックレスをレジで清算し始めた。


……ん?プレート??
アキ??


アキを見ると
真っ赤になって下を見ていた…


「ア〜キ〜(笑)??」


「いいでしょ!!」


「まだ何も言ってないよ?」


「……………っ!」


「そろそろ行くぞ。
あいつはどうするんだ?」

「ん〜一応、声掛けてくる」



佐藤君に帰ることを告げて、
私達はショップを出た。




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日曜日



「お疲れ様でした!
お先に失礼します!!」


「お疲れ様〜
そういえば、綾乃ちゃん
リストバンド変えた??」

川崎さん…
よく見てますね…


「変えました。
どうですか??」

「似合ってる!
でもそれ、男物よね??
彼氏出来たかぁ〜(笑)」


「違いますよ!
自分で買ったんです(笑)」

「えぇ―(笑)」


「それに、
私、一生、彼氏つくらないですから(苦笑)」


「え……?」


「じゃ!お疲れ様でした!!」





私は駅まで全力で走った。
川崎さんから逃げるように…
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