わたあめ―kimi to hajimete―
昼休み―
はぁぁぁ。
(今日もいるのかな…)
はぁぁぁ。
あれから、一週間。
店員さんは毎日のように
店の近くで待っていて、
駅まで送るというより
駅までついて来ていた。
私はまた、以前のように2階の窓から外を確認する毎日が続いていた。
「………!カノってば!!」
「え?あっ、ゴメン!なに??」
「さっきから、ずーっと
ため息ついてるよ??
何かあったの??」
「そんなに、ついてた??」
「うん。かなり。ね??」
隣の神田も頷いた。
「あ〜…ゴメン…。」
「何かある前に話してね。」
アキと神田ってモテてるよね??ちょっと聞いてみるか。
「じゃあ、早速いい??」
「いいよ。なに??」
「告られて、
それを断る方法教えて。」
ゴホッ!!ゲホッゲホッ
「え、あ!神田君、大丈夫!?」
神田は飲んでいたジュースで
むせかえった。
「うん…、ゴホッ!
大丈夫…。橘さん、
誰かに告られたの??」
「うん。」
「カノ……誰に??」
なんで呆けてるの??
「あのね、killerの店員さん。」
「「はい?!」」
いや、2人共、ハモらないで(汗)