わたあめ―kimi to hajimete―


その日の夜。知らないアドレスからメールがきた。


『こんばんは(。・_・。)ノ』

……………誰??

『誰?』


送信してすぐに返事が
届いた。


『神田春哉だけど…』


(アキ、本当に教えたんだ。)


『こんばんわ。
和君から伝言があるの。
今、いい??』


『なに(?_?)』


『来週は電車で登校しなさいって。バイク…無免許でしょ??』


『バレたか…(^^;)
了解ゞって伝えてくれる?』


『自分でいいなよ。』


『了解ゞ(T-T)』


なんで、泣くんだ??


『じゃ!』


『また明日なヽ(^^)』



返事は……いいや。


「アキ〜…」

「な―に―?」


「メールきたよ〜…」


「そっか――!
なんて、送ったの――?」

「伝言伝えた―――」


「他には――――?」


他ってなに??

「そんだけ―――」

「ちょっと、おいでー」

「なーん?」


アキ、今リビングかな。


「なに?」

「カノ…、
用件だけにしたの?」

「他になにを??」

「……明日からみっちり教えるから。」


「…何を?」


「カップルのメールが
どんなのか……」


絶対…嫌だ。
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