わたあめ―kimi to hajimete―


「あの、彼氏がいるって
言ったら、来なくなったんで…」


話すんじゃなかった…。
いつも通り、スルーすればよかった!


「…本当に大丈夫なの?」

「はい。
一応、今日も迎えに来てくれるので。」


「次から!ちゃんと言ってね!!」


なんで??

「えっと、もう大丈夫なんで!」


「……本当に??」


「はい!だから、
泣かないでください。
川崎さんは笑顔がいいです!」

「…………………。」

あれ?なんか間違えた??

「ふふっ、ありがとう。
もうあがっていいわよ!
お疲れさま!!」


「お疲れ様でした!!」






****************************



「ゴメンナサイ!!
遅くなった!!」


ヤバい、かなり待たせちゃった(汗)


「お疲れ様!さ、乗って」


「うん。」

急いでバイクに跨るけど……

「ほら、ちゃんと掴まって!」

おずおずと、神田の腰に腕を巻きつける。

「じゃ、行くよ。」


「……うん。」











今日も疲れたな…。
なんか、神田の背中って広くて落ち着くなぁ…
…………………………………って、ヤバい!睡魔が…………………。
でも、やっぱ、なんか安心しちゃうな……………………
そういえば、この偽装っていつまでなんだろ…。
アキに訊いて見よう。

これ以上……………………………神田に…迷惑……………
< 184 / 237 >

この作品をシェア

pagetop