わたあめ―kimi to hajimete―
「……………ん……」
ここ…どこ…?
あれ……神田……?
ガバッ―――。
なんで隣で寝てるの―――?!
「………ん…起きた??」
「な、なんで?!キャッ!!」
いきなり腕を引っ張られて
神田の胸に押し付けられた。
(ちょっ、起きて――!!)
なんとか、離れようとするけど余計に力を込められた。
……もう…疲れた…
起きるの待とう。
ジリリリ〜♪
あ、目覚まし…
「起きて!目覚まし!!」
「…………ん………」
「目覚まし鳴ってる!!」
「あ…………っえぇ!?」
「目、覚めた??」
「ご、ゴメン!!」
「ちょ、そんな急に、落ち………」
「うわっ!………いってぇ……」
「大丈夫!?」
「あぁ、平気…。目覚まし止めてくれ。」
「あ…うん。
ところで、私なんで……」
神田の家に泊まってるの?
「昨日、駅についた時には寝てたから。そのまま、自宅に送ろうかと思ったけど、危ないからウチに連れてきた。」
「あ、ゴメンナサイ。
でも、一緒に寝なくても…」
「離さなかったのはどっちだよ……ったく。」
「え?!マジ……?!」
「アサキに、泊めること電話したときに言われた。『カノは寝てる時には掴んだものは朝まで離さない』って。」
神田の赤くなった手首が証明していた。
「ゴメンナサイ!!!」
めっちゃ恥ずかしい!!
どうしよう!!!
「いいよ。着替えはにっし〜が持ってきてくれて、そのまま学校に連れてくって。」
「………分かった。」
「じゃ、一旦廊下に出て?
それとも着替え見てく(笑)」
「………っ、バカ!!!!」