わたあめ―kimi to hajimete―

現実と真実



夏休みが始まって、
既に半分が過ぎて
もうすぐお盆という日。
アキと和君と私の3人で
teatimeをしていた。


「夏休みってあっという間だよね〜。」

「そうだね〜。
和君、そのクッキー頂戴。」


「ほらよ。ところで2人共、
課題は終わったのか??」

「「とっくに〜♪」」

「あっそ。カノ、盆は…」

「………ゴメン。」

「せめて、墓参りだけでも行かないか??」

「………ゴメン。」


「和希…あのね、」

「アキ!!!」

言っちゃダメ!!

「カノ…、でも…」

「なんかあるのか??」


「……あいつら去年来た?」

「いや、見てねぇ。
カノ、俺に隠し事をするのか?」


したくないけど………


「時期が来たら話す。」

「絶対だな?」

和君…目が怖いよ…。

「うん。あ、アキはお盆は帰るんだよね?」

話を逸らさなきゃ!

「あ、うん。
その予定だよ!カノは…」

「家でゴロ寝してるよ。」

「………そっか…。」

「そういえば、去年はどうしてたんだ??」


しまった!和君には言ってなかった(汗)


「あのね、(笑)」

「ちょっ、アキ!!!」

言うの?言っちゃうの?!

「いいじゃない♪
減るもんじゃないし♪」

「そうそう!アキ、言え。」

「去年はね……」



****************************


「そうか…。」

「和君…声が震えてる。」

そこまで笑わなくても。

「いや、話を聞くと
今年もだなと思って」

「………なんで??」

「カノ…俺の勘は当たるんだ。」


その言葉通り、勘は当たった。
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