わたあめ―kimi to hajimete―
現実と真実
夏休みが始まって、
既に半分が過ぎて
もうすぐお盆という日。
アキと和君と私の3人で
teatimeをしていた。
「夏休みってあっという間だよね〜。」
「そうだね〜。
和君、そのクッキー頂戴。」
「ほらよ。ところで2人共、
課題は終わったのか??」
「「とっくに〜♪」」
「あっそ。カノ、盆は…」
「………ゴメン。」
「せめて、墓参りだけでも行かないか??」
「………ゴメン。」
「和希…あのね、」
「アキ!!!」
言っちゃダメ!!
「カノ…、でも…」
「なんかあるのか??」
「……あいつら去年来た?」
「いや、見てねぇ。
カノ、俺に隠し事をするのか?」
したくないけど………
「時期が来たら話す。」
「絶対だな?」
和君…目が怖いよ…。
「うん。あ、アキはお盆は帰るんだよね?」
話を逸らさなきゃ!
「あ、うん。
その予定だよ!カノは…」
「家でゴロ寝してるよ。」
「………そっか…。」
「そういえば、去年はどうしてたんだ??」
しまった!和君には言ってなかった(汗)
「あのね、(笑)」
「ちょっ、アキ!!!」
言うの?言っちゃうの?!
「いいじゃない♪
減るもんじゃないし♪」
「そうそう!アキ、言え。」
「去年はね……」
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「そうか…。」
「和君…声が震えてる。」
そこまで笑わなくても。
「いや、話を聞くと
今年もだなと思って」
「………なんで??」
「カノ…俺の勘は当たるんだ。」
その言葉通り、勘は当たった。