わたあめ―kimi to hajimete―
「―――――え?」
神田の声が聞こえたが
私は話を続けた。
「なんで、関わるの?!
神田君に関わってから、
ずっと、調子が崩れっぱなしよ!神田君と話すとなんでか素が出ちゃうし!この前のバイクの居眠りだって、なんか安心しちゃってたからだし!
それに!それにねぇ!!」
……………え??なんで…
抱き締められてんの?!
「ちょっ、離して!!」
「…それに、何?」
「………は?」
「オレのせいで調子狂ってるんでしょ?他に何があんの?」
「こうやって、腕の中にいたり、バイクのとき掴まると心臓煩くなるの!でも、なんか安心しちゃうの!名前呼ぶのも呼ばれるのも恥ずかしいの!
頭撫でられるのはなんでか嫌じゃないし………
こんなん私じゃないのぉ〜…」
涙が出てきた。
泣きたくないのに…
「ゴメンな…
調子狂わせて。」
そう言いつつ、頭を撫で始めた。
だから、撫でないでよ!!
「もう離して!!」
「俺は、白紙に戻さないから。
ちなみに、偽装も続ける。」
「私の話ちゃんと聞いてた?」
「聞いた。よし、帰ろう!」
「ちょっ、手、離して!」
「嫌だね。」
なんか、やっぱムカつく!
結局、この日は寝れなくて翌朝、目の下に隅つくって帰宅した。
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「……ってのがお盆の出来事。」
話終えた途端にアキが爆笑した。
「アキ…、笑いすぎ…。」
「ゴメ…ッッンっっつ」
「もういい。
ところで、和君もうすぐこっち来るよ。その格好はマズいでしょ。」
「あ、着替えてくる。」
まったく、どこがそんなに可笑しいんだか……