わたあめ―kimi to hajimete―

クラスに着くとかなりの盛況だった｡

｢お待たせ―――!!!｣

｢アサキ､遅いよ―!って
隣のコ､誰―――?｣

｢あたしの親友♪｣

アキの一言でみんなが
一斉に私をみた｡

お願いだから
そんな見ないで―――!!

｢うわっ!すげー可愛い!!｣

｢アサキの友達?いいなぁ〜!｣

｢アサキ!ちょい紹介して!!｣


(…メイクって凄い…!)

｢いいよ〜♪｣

………え?!
ちょっ､アキ?!

｢ストップ!!!!!｣



え､神田?!ってかなんでそんな怖い顔してこっち来るの??


｢アサキ､お前な〜…｣


｢あら､ハル居たの?(笑)｣

｢居たよ!…ったく､
紹介とか絶対するなよ!｣


｢はいはい(笑)｣


｢え―!
邪魔すんなよ､ハル―!!｣


｢ウルサい!お前ら､
人の彼女に手ぇ出したら
ただじゃおかないからな!｣


…ホントに言っちゃったよ…


周りがシーンとなって､
アキだけが笑いを噛みしめている｡


｢｢え――――――!!!｣｣

｢ハル､どういうこと?!｣

｢お前､アサキと付き合ってたんじゃ…!!｣

｢どうもこうも､
こいつは俺の彼女だよ｡｣

｢ハルの一目惚れでね〜
色々､相談とか乗ってたの♪｣


｢余計なことは言うな!!｣

｢ハル､顔真っ赤だぞ(笑)!｣

｢うるせぇ!もう､行こう｡｣


｢あ､うん!アサキ!!｣

｢なに?カノ｡｣

｢頑張ってね!｣

｢うん!ありがとう｡｣




私と神田は教室を出て､
3年生のクラスに向かった｡