わたあめ―kimi to hajimete―
文化祭が終わり、
二学期末テストが終わると
冬休みを待つだけだ。
「あ、ハル!
文化祭の写真掲示板に
張り出されてるから行こうぜ!」
「マジ?行く行く!」
そう言って、神田が教室を出ると数人のクラスメートもそれに続いた。
「写真かぁ……。」
とりあえず、写ってないし見に行く必要もないかな……
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「カノ、写ってたよ?」
……………………。
「はぁ?!」
なんで?!いつ?!
「あたしといる時と
ハルといる時の。」
「…………嘘…」
「大丈夫。バレてないから!
ちなみにあたしも買った!」
「…………なんで?」
「もう1つおまけに、男子にも買ってるコがいた。」
「だからなんで?」
「ウチの学校にはいないってことになってるから。」
……そっか…よかった……
「しかし、ハルも大変だよね!男子にからかわれまくりで(笑)」
「……確かに(苦笑)」
文化祭の後からずっと
神田は男子にからかわれている。神田も反抗してるから余計にだ(苦笑)
「カノ、あのね、前から
言ってることだけど
あたしはバレてもいいと思ってる。」
「アキ…」
「確かになにか言われるかもしれない。でもね、文化祭のときに思ったの。カノと高校生活楽しみたいって、だから、少しずつ、話かけてもいい?」
「本当に、なに言われるか…」
「うん、でも私は今の方がツラい。カノと話すこと出来ないし、カノを悪く言われて何も出来ないことの方が」
「アキ……、ゴメンね…」
「だから、少しずつ…ダメ?」
「ダメなわけない…っ」
私もアキが悪く言われて何も出来ないのは悲しい。ずっと、アキにそんな気持ちをさせてたんだと思うと涙が出てきた。
「ほら、泣かないの!
昼休み終わっちゃうよ!!」
アキ……ゴメンね…
そして…ありがとう。