わたあめ―kimi to hajimete―


冬休みが始まった。


「お疲れ様です!
お先に失礼します!!」

「「お疲れ様〜♪」」

明日はいよいよXmasだから、朝はpresentを買いに行こう♪今年は何がいいかなぁ〜♪


「先輩!!」

「…あ、佐藤くん。
お疲れ様!どうしたの?」

「一緒に帰りませんか?」

「佐藤君の家って、逆方向じゃなかった?」


「あ、えっと…
話があるんです!」


話?


「なに?」


「ここではちょっと…
駅に行きませんか??」


なんだろ…?
店だとダメなの??


「いいけど……」


「よかった!
じゃあ、行きましょう!!」






「寒――――い!!
ちょっ、早く行こ!!」

なんでこんな寒いの?!
温暖化は?!

「先輩、そんな走ると危ない!」

「大丈夫!寒いから早く…行こ!!…………キャッ!!」



道路の氷が張ったところで私は尻餅をついてしまった。

「いった〜〜〜……」


「だから、言ったのに(苦笑)」


「そんな笑わないでよ。
恥ずかしい………。」


まさか、この年で尻餅つくなんて(汗)


「いや、先輩があまりにもお約束で可愛くてつい…」


悪かったわね!!
お約束なことしちゃって!!


「それ褒めてないよね?」


「褒めてますよ?そんな先輩、オレは好きです。」
< 207 / 237 >

この作品をシェア

pagetop