わたあめ―kimi to hajimete―
冬休みが始まった。
「お疲れ様です!
お先に失礼します!!」
「「お疲れ様〜♪」」
明日はいよいよXmasだから、朝はpresentを買いに行こう♪今年は何がいいかなぁ〜♪
「先輩!!」
「…あ、佐藤くん。
お疲れ様!どうしたの?」
「一緒に帰りませんか?」
「佐藤君の家って、逆方向じゃなかった?」
「あ、えっと…
話があるんです!」
話?
「なに?」
「ここではちょっと…
駅に行きませんか??」
なんだろ…?
店だとダメなの??
「いいけど……」
「よかった!
じゃあ、行きましょう!!」
「寒――――い!!
ちょっ、早く行こ!!」
なんでこんな寒いの?!
温暖化は?!
「先輩、そんな走ると危ない!」
「大丈夫!寒いから早く…行こ!!…………キャッ!!」
道路の氷が張ったところで私は尻餅をついてしまった。
「いった〜〜〜……」
「だから、言ったのに(苦笑)」
「そんな笑わないでよ。
恥ずかしい………。」
まさか、この年で尻餅つくなんて(汗)
「いや、先輩があまりにもお約束で可愛くてつい…」
悪かったわね!!
お約束なことしちゃって!!
「それ褒めてないよね?」
「褒めてますよ?そんな先輩、オレは好きです。」